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キャリアデザインに森を生かすには|後編

2021.02.12
キャリアデザインに森を生かすには|後編

12月12日に行われた第2回目の講座「キャリアデザインに森を生かすには」をご紹介しています。後編の今回は、講師陣のクロストークの様子をレポートします。前編の記事はこちらからご覧下さい。

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伊那谷の教育現場を感じ醸成される「森と教育への視点」

伊那谷をめぐるツアーを終え、午後には3人のクロストークを開催。日頃、さまざまな立場で学びを提供している3人が、伊那谷の森に関わる教育現場を共に知ることで、森と教育の可能性を見出していきました。

自然との接点が余りにも減っている

事務局でファシリテーターを務める奥田さんの「森と暮らしが今遠いですよね。本日伺った上農の高校生も言っていました。森と暮らしが遠い今だからこそ、近付けていくには、教育がどんな役割を担い、どんな可能性があるのか話していきたい」という問いからスタート。

(四徳温泉キャンプ場webより引用/http://shitoku.net/

伊那谷にある中川村の森の中で、キャンプ場を運営(四徳温泉キャンプ場/http://shitoku.net/)する久保田さんは、「今年はコロナの影響で、県内利用者も増えたが、それまでは約95%が県外からのお客さん。お父さんお母さんも、自然に触れたことがない人がほとんど。だけど、自分の子どもには自然に触れて育ってほしいとキャンプに連れてくる方がたくさんいる」と話し、生活が都市化しすぎて、生活の中に自然とのつながりがなくなり、自然に触れることがレジャーの機会しかなくなっているのではないかと危惧します。

そんな実感の中で、もっと人々を森の中へ中へと誘い、その人らしい個性、能力といったクリエイティビティを生み出せないかと、森林ガイドやサウナガイド、ログビルダーといった、森に関わる仕事も創出してきました。

奥田さん:「そんな活動から、教育的な要素を感じますか?」

「すごく感じますね。利用者は、リラックス目的が前提だとしても、子どもの教育を目指している人が多い。他にも、若い人たちは何か刺激を受けたいんだろうと感じます。街の刺激じゃなくて」と、ローマテリアル、いわゆる自然な素材から受ける生の体験を求めていると久保田さんは分析します。

(四徳温泉キャンプ場webより引用/http://shitoku.net/

大学で林業を学び、材木会社での営業を経て、今は農業高校で教員を務める近藤先生は、「体験的にしか人は学ぶことができないし、体験を日常化していくことが大切」とした上で、「体験が、もう一歩踏み込むと暮らしになる自分が暮らしている環境に、ある程度責任を負うというのが、暮らしの言葉の定義としては正しいと思う」と話します。

近藤先生が教壇に立つ愛農高校(https://ainogakuen.ed.jp/)は、全寮制。近藤先生自身も敷地内に家族と居を構え、生徒たちと暮らしを共にしています。学校では、農業体験ではなく、自分たちが生きるための食糧を生産し、消費しています。「農業は、生産と消費のスパンが短い。林業もスパンは長いけど同じことで、人工林は、人が植えた木を人の手で手入れして消費する。それは、自分たちがサバイブする、つまり自分たちが生き伸びるためにやっている仕事」。

愛農高校では、生きていくために、体験の域よりもう一歩深いところで学ぶ教育を目指しているといいます。また、久保田さんの話を捉え、「キャンプ場はその学びを年齢層関係なく、社会的なイントロダクションとしてできるすごい機能を持っている」と、近藤先生。

(愛農学園高等学校webより引用/https://ainogakuen.ed.jp/

自給力を見つめ直し、サバイブしていく

奥田さん:「サバイブするって大事。人類として生き残っていこうよって活動の中に、農林漁業がある。食べること、暖を取ること、まあエネルギーですよね。そこが、今ぽっかりなくなっているんじゃないか。自然との接点がなさすぎる」と、人間としての原点が失われていっていると、投げかけます。

三重県に住んでいる近藤先生は、いわゆる田舎と呼ばれる自分の県でも、第1次産業の従事者が減っていることに危機感を抱いています。「第1次産業従事者はほんとにわずか。このまま先細りしていったら、飯どうする?って話になるはずで。でも都市の人は、お金を払えば、ごはんが食べられると思っている。それは、食べ物が商品としてふるまっているから。食べ物は、余剰があるから商品としてふるまえる。でも僕ら生産現場にいる人間としては、いくらお金を払っても、飯が食えない可能性があるかもって思うわけですよ」。専業じゃなくてもいいから、林業でも農業でも、ある資源の中で自分たちがどう食べていけるかを考え、実践することは必要ではないかと提言します。


それを受けて久保田さんが、「個人的な面でも社会的な面でも、自給力の無さが今の時代の課題だと思う。都市に人口を集めておけばいいという時代に違和感を持つ人たちが、自給的に地方で暮らしはじめている」とし、「原体験を持たない大人も含めて、原体験を取り戻さなきゃいけない。そういう体験こそ教育だ、という雰囲気を感じる」と続けます。 
「テクノロジーが発展し、様々なプロセスが簡単に済むようになっていく中で、想像力が欠落し、最終的に倫理が崩壊していくのではないか」と、社会的にも問題視されてきていると久保田さんは言います。

「生きる力」に繋がる学びを目指し、高校生や社会人のキャリア支援を行う富岡さんは、「教育現場でも、アクティブラーニングや自分が主体的になる教育にシフトはしてきているものの、サバイブする力には、まだまだ繋がらないなと思いました」と、今日の話から気づきを得たといいます。今見えている社会の困難さを解決していこうとする生きる力を描いていたが、コロナのような想像していなかった危機に直面した時にも乗り越えていける力を育んでいけたらと、心新たに語ります。

(愛農学園高等学校webより引用/https://ainogakuen.ed.jp/

プロセスを見失うことは、効率と合理の違いに似ている

奥田さん:「プロセスが見えなくなるのが問題なんでしょうね。野菜が育つ過程、森が育つ過程。さらには、木が伐られ、製材され、例えばここにある壁になっていくような、現実味がないから、先程の倫理の欠如にもつながってしまうのかもしれません」。プロセスを知らないことが問題ではないかと、議論を展開させます。

効率と合理は違うと思っている」と近藤先生。「例えば林業なら、極端な話は木を伐るのは大変だから、木を植えなければいい。木よりも扱いやすいもので代用するという考え方が効率。しかし合理は、そこに木がある理、あることには見えない効果がある」と、自身の信念に触れます。

近藤先生は、自ら小さい田んぼと畑をされているそうですが、その活動こそ“効率と合理”への想いから。「大きく農業をしている誰かに任せて、自分はお金を稼ぐところにエネルギーを注いだ方が効率は良いが、それは合理ではない。面倒くさいことも、みんなでちょっとずつやることが、最終的にはサバイブすることにつながると思う」。

奥田さん:「ちょうど合理性の話は、第1回目の公開講座の時に、パタゴニア日本支社の元支社長辻井隆行さんの時にもありました。(フォレストカレッジ公開講座辻井隆行さん「自然とともに生きる、を自分ごとに変えていく」/https://www.youtube.com/watch?v=Ib7Yvk9-sMo)『合理は英語で“Reasonable(リーズナブル)”っていうもんね、理由があるってことだよね』と言われ、『あー、確かに』と納得しました。効率は、1エネルギーに対して、生み出される成果なので、全然意味が違う。でも、合理的っていうと微妙に悪いイメージを持つ人もいるかもしれませんね」。

教育的サービスではなく、日常的教育

奥田さん:「森を教育にどうやって活かそうかと考えていたけれども、それ以上に、僕たちが次の世代を生きていくには、サバイブするための教育を考えていくのはマストだという気がしてきます。暮らしの中に、森も農も、そのものがあるという話から、学校の中で実感されていることはありますか?」

まさに、暮らしの中での教育を実践している近藤先生は、都市型の生活から来た生徒の話を聞かせてくれました。「親から農的なものが素晴らしいと聞かされ、生徒自身も素晴らしいのはわかるけど、なんか自分の中でうまく飲み込めないで来る子もいる。ある生徒は、男子寮の前で自分の畑を始めました。育っていく大根をみて、どうしたものか、どうやって食べようかと考え、料理好きな同期に渡して調理してもらったり、余った大根はたくわんにしたり。そうこうしている内に、農場にいくのが楽しくなってきた。こんな風に、農業が大事だという直感が自分の体験として降りてくるまでは、実は結構時間がかかるんです」。

さらに、「自然に対する自分の直感大事だと思うことを、愛農やキャンプ場のような環境を使って、四苦八苦しながらバイパスでつなげていく作業」という近藤先生の言葉から、暮らしや自然の中にある教育の形という、ヒントが見えてきます。

奥田さん:「教育的サービスじゃなくて日常的教育。それには自然が大事で原体験が大事という話があった中で、久保田さんから子どもの宿題が多過ぎるという話も聞きましたが、それについてはどうでしょう?」

キャンプ場を運営している村で、暮らしている久保田さん。森を維持し、仕事を作っていくことを繰り返し、村で自分たちなりにサバイブしてきた中で、自身の娘が1つの結果かなと話します。1歳半からキャンプ場の傍らで育った、現在7歳の娘さんは、薪風呂の風呂焚きが大好きだそう。「この夏にキャンプして、彼女が変わったのは、学校の帰りに杉っ葉を持って帰ってくるようになった。キャンプでの体験として、杉っ葉が燃えることがわかったんですね。学校の宿題が多すぎて、そういう時間が取れないのも一方あったりする」。そんな実感の中で、教育がどういうものを目指していくのか、そして地域ぐるみの共有や大人の対話を通した理解が課題ではないかと、久保田さんは続けます。

「今日伊那西小に行って、学校のあり方と地域の森へのサポートがすごく調和しているのをみて、ああいう一つの教育ターンを共有できるのはいい。学校林が、コミュニケーションという意味でも、教育のあり方としてもいいと思った」と、森をフィールドに、クリエイティビティを育む形に感銘を受けたそう。

それぞれの持ち場で考える、教育について

奥田さん:「クロストークの前半は、森と暮らしというテーマで話してきましたが、実際に富岡さんが教育の場で活動する中で、森に期待していたことや教育現場で課題とされる問題を、森がアプローチできそうなことって、何かあると思いますか?」


受験があることで、受験勉強をゴールにして教えてしまっているのが課題かなと思っています」と富岡さん。最近、伊那谷では“Most Likely to Succeed”というプロジェクト型学習のアメリカの実践事例をテーマとした教育ドキュメンタリー映画の上映会が頻繁に行われている話題から、主体的な学びに議論は展開。富岡さんもこの学び方に大賛成だといいます。

奥田さん:「学科がなくて、ひとつのテーマをみんなで探求していくと、結果的に物理や数学の知識が必要となってくる方法。すると、通知表がないので、大学入試が心配になってきてしまう。」

「そういう教育は、評価が問題になり、受験の時にどの基準で合格させるのかが難しく、入試改革が進んでいかない」、そのことにジレンマを感じるという富岡さん。一方、見学した伊那西小について「森を題材に、想像力、表現することを大切にしていたし、正解がないから、何をやっても間違いない。そういう環境で、子どもたちが、自己肯定感を育んでいくのはすごくいいなと思った」とし、中学校、高校とこの教育が途切れないで続く流れが欲しいと感じたといいます。

久保田さんは、「昔の学校は、知識の詰め込みだった。その知識を応用する力は、もしかしたら昔の人の方があったのかもしれない。今は、知識は携帯なんかで簡単にアクセスできるが、応用力をつけるバックグランドがないように感じます」とした上で、「どうしたら、学びが変わるのかは、それぞれのポジションでやっていくしかないと思っている。小さなアクションが大切」。実際久保田さんは、村に自分で打診し、年に2日間、環境教育を受け持っているそう。

(四徳温泉キャンプ場webより引用/http://shitoku.net/

大人の学びは安心できるコミュニティーをきっかけに

奥田さん:「学校教育という子どもたちの話をしてきましたが、教育は生涯教育とかリカレント教育のような一生学び続けていかないといけないテーマもあります。大人が自然体験をしてきていない世代にもなり、大人に対しての森と教育のテーマもあると思いますが、その辺りはいかがでしょう?」

キャンプ場で自然や森を通して、学びの場を提供している久保田さんは、「例えば、確立されていないジャンルとしては、林業体験。農業体験はあるけど。あと、お客さんにすごい聞かれるのは、『みんなどうやって生きているの、田舎で』。僕もサラリーマンで仕事辞める時に思いましたけど、仕事がなさそうと。でもそれができるんだと、最終的にお客さんでも移住した人が結構いるので、(キャンプ場は)そういう入り口にもなるのかなと」。

大人の学びの入り口にもなっているキャンプ場。愛農高校に感じる共通点について近藤先生は、「愛農の母体は全国愛農会という農業集団。その事務所が、まだ愛農の敷地の中にあるんですよ。大人をターゲットにした雑誌やセミナーのほか、愛農の敷地を使って企画をしていたりもします」。ほかにも、外国人大学生の受け入れや、伊賀で新規就農をしたい人が愛農で助手として働き新規就農につながった例も話してくれる中で、「愛農って、コミュニティー兼学校というか、ターミナルみたいに成立しているので、誰がきてもいいし誰が学んでいってもいい」。

それを受けて「安心できるコミュニティーがあるってことですね」と久保田さん。転妻カフェという転勤妻たちの語らう場を提供している富岡さんも「そうですね。つながることで安心が生まれ、安心が生まれたら次は学びへ」と、安心できるコミュニティーが大人の学びの基盤になるのではないかと、共通項を感じさせます。

奥田さん:「大人に対してどういうアプローチをしていくのは結構難しいですよね。自発的に動かないと絶対学べないし。」

そんな投げかけから近藤先生は、「僕は内田樹さんが大好きで、愛農にも来てくれたことがあって、今年出してくれた“日本習合論”という本にも愛農のことをわざわざ書いてくれた。内田さんの言葉に『現実と理想に引き裂かれることによって、人はイノベートする』っていう話がある」。「すごく、わかります」と奥田さん。

でも、と近藤先生は、「理想があるかどうかが、今の時代大事で。現実に引き裂かれないままドロップアウトしてしまう。我慢して我慢して、結局どこにいったらいいかわからないし、もし新しい価値観を発見してそれにすり寄った時に、今までの自分を否定しなきゃいけないって結構怖いことですよね」、そして、大人の学びってある意味勇気がいることと続けます。だからこそ、こんな世界に住んでいきたいという理想を、色々な人に伝えたり、理想をイマジネーションしていくことが大事だと言います。「それを制御してきたのは、今までの教育かもしれないなとも思う。好きにしなって誰も言ってくれなかった」。

「森と教育の可能性」の話題から、サバイブするという人間の本質や倫理、コミュニティーがあっての学びなど、広く深く展開したクロストーク。受講生同士のグループディスカッションの時間を経て、講師陣からのまとめに移っていきました。

(とある東大生やまとわでインターン中/https://note.com/toudai_yamatowa

森と教育の可能性に寄せて

最後に講師の3人から、伊那谷と森と教育のテーマで、本日を終えた見解をいただきました。

近藤先生は、「ひとつ特徴としては、空隙(くうげき)つまり隙間がここにはすごい多いと思った。僕らは一緒に生きていかなければならないのは間違いない。各々が心地よいと感じる空間を求めて集まれる広さがここにはあると思った。山と関わらざるを得ないという性格を持つ地域でもあると思う。かなり変貌する要素が多いし、規模的にもちょうどいい。だらっと、山からまちまで続いている。だらだらしてるって、日本人ぽくていい。だらっと感が、まちと森をつなぐという意味では、可能性があると思った。空隙とだらっと感がもっともっと、森の方へ引っ張っていく要素としてプラスだと思った」。

久保田さんは、「民俗学とか宗教学が好きなのもあって、太平洋から諏訪湖まで歩くのを毎年やっていた。人の気質としては、上流にいる人ほど、精神的なものの高さを重視している。海辺の人はもっと大らかだったり、コミュニケーションが上手だったり。上流の人は、精神の源でもあると感じていて。命、精神、生活が山とひとつにつながっている。日本て、本当に森の国で、地理的にいうと造山運動が激しくて大陸の東側にあるからすごく雨が降り、森が多くて、森が育ちやすくて。精神的にも森は非常に大事なところなので、これを見つめ直して、手を入れていくことで、やっぱり僕たちの心も救われていくところもたくさんあるんじゃないかと。伊那がそういうところになったらいいな」。

富岡さんは、「学校であれだけ森があるとか、すでに教育と近いところに森がある環境がある。やまとわのような森に対してアツい人が多い地域も珍しいんじゃないかとも思っていて。もっと地域の大人がそれに対しての対話をする機会がすごくほしいと思った。そこが密になっていくことで、森と教育の近さが生まれてくると思ったので、できるところからやっていきたいと思いました」。

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【講師プロフィール】

■四徳温泉キャンプ場(Waqua合同会社) http://shitoku.net/
代表 久保田 雄大さん

長野県飯田市出身
中央大学経済学部在学中に、世界の田舎を旅した経験から「持続可能な経済へどうやってシフトするか?」を考えるようになる。メーカー社員として、アフリカ諸国で経済開発の仕事に携わる中、リーマンショック、311を経て、むしろ問題は先進国のライフスタイルにあると感じ始め、ふるさと伊那谷へUターン。中川村の古民家を借り、薪風呂、薪ストーブの生活を始める。
「この村で文化・エネルギー両方の自給力のある田舎を創っていくために、自分ができることは何か?」と考えているうちに、2015年より森の中にポツンとある「四徳温泉キャンプ場」の経営を村より委託される。
キャンプ場を「森を活かしてシゴトを創る場所」と定義。森林の六次産業化を目指す。一帯に植林されたカラマツを間伐しながら「出荷しないでその場で活かしきる」ことにこだわり、丸太はコテージなどの建築、枝は薪にしてすべて販売。できた森林空間は、キャンプサイトに。ガイド育成のため研修も定期的に行い、キャンパーや、地元の子供達を対象に、環境教育のプログラムを実施している。こうした姿勢がユーザーの共感を呼び、長野県内でも屈指の人気のキャンプ場に。
2020年「南信州キャンプセッション」を、キャンプ場経営者の仲間と立ち上げる。長期目標を「Sustainable Valley 2040」とし、地方分散型社会へと変化していくために、キャンプシーンからできることを提案中。

■愛農学園農業高等学校 https://ainogakuen.ed.jp/
教諭 近藤 百さん

1986年兵庫県三田市生まれ。
11世帯の山村で鍛冶屋の長男として育つ。
大学卒業後、大阪で材木会社の営業マンとして働きながら「自分の手でつくる頑丈な暮らしとはなにか」を模索しはじめる。
縁あって2013年より愛農高校職員となり、果樹部の主任や日本史を受持つかたわら、広報を担当。
愛農高校が目指す「小さくて頑丈な暮らし」をキーワードに、全国で「愛農高校が一緒にできること」を提案している。
家の風呂とストーブは薪。


■コレカラボ-corecareerlab-
https://www.facebook.com/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9C-corecareerlab–410361346358088/
代表 富岡 順子さん

1984年生まれ
10才から始めたソフトテニスにのめり込み、小中と全国大会に出場する。
新潟高校時代も部活に精を出す余り勉強についていけなくなるが、それがきっかけでこれからの教育を考えるようになる。
文教大学ではアクティブラーニングや心理学を学び教員免許を取得するも卒業後は地元の第四銀行に入行。
在職中に産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を取得。
その後結婚を機に退職するがアイデンティティークライシスを経験し、改めてキャリア教育の必要性を実感する。
2014年に夫の仕事の都合で南箕輪村へ移住。
現在は高校生や社会人のキャリア支援を行い、「生きる力」に繋がる学びを日々探究している。

▼伊那谷ツアーvol.2の様子が映像になりました!




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